IPO(新規公開株)とは?
IPO(新規公開株)とは、上場前に証券会社を通じて投資家への抽選配分や裁量配分が行われ、配分を受けた投資家は、公募価格で買うことができます。
IPOを行う企業には、新興企業など、今後大きな成長が期待される企業が多く、上場日に初めてついた市場価格である「初値」などの上場後の株価が、公開価格よりも値上がりした場合には売却益が期待できます。
ただし、上場後の株価は変動が大きくなることが多く、株価が値崩れする可能性があり、注意が必要です。
また、新興企業は事業がうまくいかずに倒産してしまうリスクも高いです。
IPO(新規公開株) のメリット
株価の大幅な値上がりが期待できる
IPO株はすでに紹介した通り、初値が公募価格を大きく上回ることが多くあり儲かりやすいというメリットがあります。
2022年に新規上場した銘柄の中で初値騰落率上位5位
初値で売ることで大きく儲けられるチャンスがある点が、IPO株に投資する最大のメリットと言えます。
IPO株は取引手数料が無料
基本的に証券会社で株式を購入する場合には取引手数料が、IPOには取引手数料がかかりません。
しかし上場後に売却する場合は、通常の取引と同じく手数料がかかります。
IPOのメリットのまとめ
- 短期間で利益が出る可能性がある
- 購入する際の株式手数料が掛からない。
- これから成長が期待できる企業の株を購入でできる。
IPO(新規公開株)のデメリット
当選率が低く購入が難しい
IPO株は証券会社ごとに決められた数の株式が投資家に割り振られ、購入したい投資家が多い場合は抽選になります。
この当選確率が非常に低く、IPOを購入すること自体がとても難しいというデメリットがあります。
実際には証券会社の応募者数などは公表されておらず詳しい数値は確認できませんが、およそ1%前後が当選率と言われていおり確率は非常に低いと推察されます。
さらに上場前から投資家の注目を浴びている人気のIPO銘柄であれば、より一層当選する確率は低くなります。
抽選による当選率が低くなかなか購入することができない点がIPO投資のデメリットのひとつです。
公開価格割れが起こることがある
IPO株は公募価格を大きく上回る初値をつけることが多いですが、公募価格を下回ることも当然あり得ます。
IPOの抽選で当たったにも関わらず、株価が期待していたように上昇しないケースがあります。
当選したIPOの売却はいつがいい❓
IPOは初値で売却することをオススメします。
IPOはとても値動きが激しいです。はっきり言ってその後の値動きがわかりません。
初日につけた株価から2日以降そのまま下げていくケースもよくあります。
損得を考えず初値で売却することをお勧めします。
例
メルカリ【4385】
2018年 6月19日に上場しました。
公募価格3,000円で初値が5,000円(公募価格比+2,000円+66.7%)、2022年 10月13日現在 株価2,161円です。
このようにIPOは本当に値動きが激しいです。
当選確率をあげる方法
平等抽選方式のIPOを狙おう
IPOの抽選方式は主に「平等抽選方式」「口数比例方式」「ステージ制」の3つに分けることができます。
証券会社によって採用している方式は異なりますので、事前に利用している証券会社の情報をチェックしておく必要があります。
3つの抽選方法
⑴平等抽選方式…1人につき抽選権が一票の仕組み。資金力に左右されず当選を狙うことができる。
⑵口数比例方式…口数(申し込み数)に応じて票数が変わる仕組み。申し込み数が多いほど当選確率が上がる。
⑶ステージ制…預かり資産などに応じてステージが決められ、ステージごとに応募できる票数が変わる仕組み。高いステージほど多くの票数がもらえる。
それぞれの特徴を見ると分かりますが、「口数比例方式」と「ステージ制」の抽選方法は資金力がある投資家が有利です。
投資家の中には数千万円や数億円単位でIPOの取引を行う資金力がある人も存在します。
IPOに巨額の資金を投下する投資家と抽選の場で勝負するのであれば、平等抽選方式で購入権を割り当てる証券会社を利用するのが賢明でしょう。
なるべく多くの証券会社の口座から申し込む
IPO株の当選確率を上げるために最も基本となる方法は、申し込む証券会社の数をなるべく多くすることです。
IPOの銘柄によって取扱証券会社は異なり、「A証券には3万株、B証券には5万株」といった形で異なる株数が割り振られています。
その上で各証券会社がIPOの抽選を行うため、申し込む証券会社の数が多い方が狙っているIPO銘柄に当選する確率もアップします。
そのためIPO株に投資したい人は、事前に複数の証券会社の口座を保有しておくと良いです。
家族で参加して抽選確率を上げる
上で紹介した平等抽選方式によってIPOの抽選をする場合、投資家1名につき1票の抽選券が与えられます。
抽選に参加する人数を増やせば抽選回数を増やすことができるため、家族で申し込むのが有効な手段となります。
しかし家族の証券口座を勝手に使って取引することは禁止されているため、きちんと事前に家族に説明し了解を得る必要があります。
IPO投資では必ずしも大きく儲けられるというわけではなく、損失が出てしまう可能性があることを伝えましょう。
またSBI証券のように、未成年の子どもでも未成年口座を開設できる証券会社があります。
家族の口座を上手に活用してIPOに投資することで、抽選の当選確率を上げていきましょう。
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